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空調分野PM2.5について

PM2.5とは

環境省による第6回環境影響評価法に基づく基本的事項に関する技術検討委員会資料4-2によれば、 「PM2.5とは、大気中に浮遊する粒子状物質のうちでも特に粒径の小さいものをいう(粒径 2.5μm以下の微小粒子状物質)。PM2.5については、呼吸器の奥深くまで入り込みやすいことなどから、人への健康影響が懸念されており、欧米諸国では、独立の項目として環境目標値を設定。日本においても、このような状況を踏まえ、中央環境審議会における審議を経て、平成21年9月、PM2.5に係る環境基準を告示。」とあり、環境基準値については「年間平均値を15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること。」とされています。

(引用)第6回環境影響評価法に基づく基本的事項等に関する技術検討委員会資料4-2

各国の環境基準

大気環境基準

(出典)平成23年度 産総研 環境・エネルギーシンポジウム シリーズ1
「リスク削減時代の環境新技術」 ~新たな有害物質規制に向けたグリーン・イノベーション~ 予稿集

発生源は?

浮遊粒子状物質であるSPM*やPM2.5の生成にはガス状のVOC*,NOx,SOx*そしてO3が密接に関係しています。どこから発生するかで見ると、自然起源と人為起源に分類されます。黄砂や、火山排出物などの自然起源の粒子にはPM2.5よりも大きな粒径のものが多く含まれています。また発生源から直接、粒子として排出される一次生成粒子と大気中で反応して粒子化する二次生成粒子とに分けられます。とくに健康への影響が大きいPM2.5はVOC,NOx,SOxが化学反応を経由して二次的にも発生することが知られています。

発生源

(出典)国立環境研究所 環境儀
*SPM:Suspended particulate matter(浮遊粒状物質で粒子径10μm以下)
VOC:Volatile organic compounds(揮発性有機化合物)
NOx:窒素酸化物 SOx:硫黄酸化物

浮遊粉じん粒度分布

浮遊粉じん粒度分布

大気中に浮遊する粒子状物質の粒度分布は季節・地域により異なりますが、一般的には図のように微小粒子領域と粗大粒子領域にピークを持つ分布になります。右図モデルによれば、PM2.5の対象とする領域では0.5μm付近にピークが存在していることになります。

(出典)環境省 微小粒子状物質曝露影響調査報告書
(平成13~18年度の平均値)

PM2.5の主要成分

PM2.5 の主要な成分は元素状炭素(EC)有機炭素(OC)、硝酸イオン(NO3-)、硫酸イオン(SO42-)、アンモニウムイオン(NH4+)です。

PM2.5の主要成分

(出典)環境省 微小粒子状物質曝露影響調査報告書
一般局:一般大気環境測定局「自動車排出ガス測定局以外の測定局」
自排局:自動車排出ガス測定局「自動車走行による排出物質に起因する大気汚染の考えられる交差点、道路及び道路端付近において大気汚染の状況を常時監視するための測定局」

エアフィルタの粉じん粒径別捕集率

JISB9908:2001形式2(比色法)による効率65%、90%、95%クラスのフィルタ(当社製品)について、JISB9908:2011形式2による初期捕集率(計数法)を測定すると下記グラフのようになります。

エアフィルタの粉じん粒径別捕集率

※捕集率は参考値です。

エアフィルタによる粉じん濃度低減効果

エアフィルタを取り付けることにより、外気の粉じん濃度を減少させることが可能です。粒径毎に捕集率は異なるため、各フィルタ設置箇所での粒径別粉じん濃度に上記「エアフィルタの粉じん粒径別捕集率」を乗することでエアフィルタ通過後の粒径毎の粉じん濃度を計算することが出来ます。

エアフィルタによる粉じん濃度低減効果

※基準となる外気濃度分布は、上記<浮遊粉じん粒度分布>グラフ中最も濃度の高い自排局データを基にしています。

推奨できる弊社エアフィルタ製品の一例

VZD-90M・95Mシリーズ
VM-90Mシリーズ

PM2.5フィルタに関する弊社の取組

大気中の浮遊粒子の成分についてはさまざまな研究がありますが、新興国の工業化が進んだ現在では、過去の研究報告内容に対し成分が変化している可能性は高いと考えられます。弊社では、独自でPM2.5の成分について調査をしています。成分の内容によってはPM2.5に対する防御をより高める必要性がでるかもしれません。調査内容については、さまざまな機会(学会、ホームページ等)で公表を考えています。

PM2.5対策フィルタに関するご相談がありましたら、ぜひ下部「お問い合わせはこちらから」から「空調資材」を選んでお問い合わせください。

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