| 繊維を糸や布に加工する技術を発見する以前の人類は、動物の毛皮や樹皮をほぐしたものを身にまとっていました。繊維(樹皮)を織ったり編んだりせずに布状にする。まさに不織布の原形です。
また、羊の原産地ヒマラヤ山脈からチベットにかけて遊牧民が、羊の体の毛がもつれているのを見て、これを人工的につくることを試みたのが最初のフェルトだと言われています。フェルトも不織布の一種と言うことができます。

1920年代、ドイツのフェルト業者が毛屑や紡毛などを接着剤で固めてフェルトの代用品をつくりました。これが工場で生産された不織布の第一号です。その後ドイツやアメリカで研究が進められ、第二次大戦で進歩を遂げた合成繊維や合成ゴムの材料を応用して、今日の不織布と同じようなものがつくられ始めました。
日本で不織布の生産が始まったのは、1954年に国内企業が米国から乾式不織布製造装置を導入してからのことです。その後、各社が次々と不織布の生産を開始しました。
1960年になると世界的な不織布メーカーのカールフロイデンベルグ社と大日本インキ化学工業(株)、東レ(株)の3社合弁の不織布会社・日本バイリーン(株)が発足しました。
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