この度、6月29日開催の定時株主総会および取締役会の承認を経て、代表取締役社長に就任いたしました吉田俊雄でございます。皆様、宜しくお願い申し上げます。
当期の経済環境は、年度前半においては一昨年秋からの金融危機を端緒とする世界同時不況に直面しておりましたが、各国経済対策の効果などによりその最悪期を脱し、緩やかな回復局面に入りつつあり、我が国においても、中国などの需要拡大により輸出が改善するなど一部景気持ち直しの動きも見られました。しかし、失業率は依然高い水準にあり、設備投資の低迷やデフレの影響など、引き続き先行き不透明感が強く、当社グループを取り巻く経営環境は依然厳しい状況で推移しております。
このような状況下、当社グループは、事業構造の再構築、新規技術による高機能化のさらなる推進と用途拡大、生産体制の適正化、経営資源の効率的運用などの必須課題について積極的に取り組み、企業価値の向上に努めてまいりました。さらには昨年2月に設置した経営改革委員会を中心に、収益構造を抜本的に見直し、継続的に収益の確保ができるよう、業務・費用効率化の徹底、在庫の圧縮、生産効率のさらなる改善、財務面での強化など緊急対策を推進し、また、営業面においても、顧客ニーズの開拓による受注確保の促進、早期製品化などの施策を推進いたしました。
その結果、年度後半には、市場環境の一部回復も相俟って受注が増加いたしましたが、年度前半における設備投資抑制や在庫調整に伴う受注減をカバーできず、当期の連結売上高は、458億3千7百万円 (前期比8.8%減)になりました。しかし、利益面では、上記施策に伴う売上原価率の改善などにより、連結経常利益は19億7千2百万円(前期比3.5%増)、連結当期純利益は12億6千5百万円(前期比88.3%増)を計上することができました。
当期の期末配当金につきましては、上記の業績ならびに今後の経営環境などを勘案し、剰余金の配当等の決定に関する方針に基づき、普通配当については、1株につき4円とさせていきただきます。また、当社は、1960年6月1日国内初の不織布専業メーカーとして設立され、おかげさまで本年創業50周年を迎えました。これまでご支援いただきました株主の皆様への感謝の意を表し、記念配当1株につき2円を加えまして、合計6円とさせていただきます。
なお、これにより、すでにお支払いしている中間配当金(1株につき4円)を加えました年間の配当金は1株につき10円になります。
当社グループは、創業50周年を機に、 を策定しました。優れた原材料技術、豊富な製造プロセス、多様な加工法の複合化から新高機能製品の創出に取り組んでまいります。また、経営全般においては、一層の業務・費用効率化の徹底、生産効率のさらなる改善、財務面での強化を継続的に進め、厳しい経営環境に耐えうる高収益企業を目指してまいります。
一方で、健全で公正な企業活動を行うために規範となる諸規程の整備や、コーポレート・ガバナンスおよびコンプライアンス体制の強化を継続的に推進してまいります。
株主の皆様におかれましては、何卒今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 |